第171章

エルシーの手は震えていた。彼女が保存袋から取り出したのは、ダイヤモンドのような光沢を放つ、白いレザーの小ぶりなハンドバッグだった。

「嘘でしょ、ヤバッ!」普段は冷静なヒラリーでさえ、思わず汚い言葉を漏らした。「それって、ヒマラヤじゃないの?」

ハンドバッグの知識など皆無に等しいベアトリスは、隠しきれない好奇心を顔に浮かべて身を乗り出した。「ヒマラヤって何?」

「エルメスのバーキンの中でも、最高級の超レアモデルよ! グレーからホワイトに変わるレザーのグラデーションがヒマラヤ山脈に似ているから、そう名付けられたの!」エルシーは興奮で顔を紅潮させていた。

「これはね、ただお金を積めば買えるっ...

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