第173章

そのケーキは、外側が見事にキャラメリゼされている一方で、内側は繊細なまでにふんわりと柔らかかった。

ベアトリスが小さく一口かじると、チーズの濃厚でクリーミーな味わいがたちまち口の中でとろけた。甘すぎず、くどくもなく、まさに絶妙だった。

「美味しいわ」彼女は心からの称賛を口にした。「街のどのベーカリーよりも美味しい。お祖母様も、またあなたに大喜びなさったんじゃない?」

「当然さ」ルーカスは誇らしげに眉を上げた。「お祖母ちゃんを喜ばせることにかけては、俺はプロだからね。四六時中しかめ面をして歩き回ってるうちの従兄とは大違いさ。お祖母ちゃん、彼の顔を見ると本当に食が細くなるんだぜ」

二人は和...

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