チャプター 177

彼の腕の中で、ベアトリスは信じられないほど柔らかく温かかった。二人の密着は、まるで目に見えない網となってフレデリックを完全に縛りつけていた。

激しい衝動が、彼の心の奥底から込み上げてきた。

このキスを深めたい。彼女の唇をこじ開け、己のものとして征服し、その存在を自身の骨肉へと完全に溶け込ませてしまいたい。

彼の喉仏が、思わず上下に動いた。

だが、わずかに残っていた理性が、最終的に本能を打ち負かした。

今はその時ではないと、彼は分かっていた。

もし衝動のままに行動すれば、毛を逆立てたばかりのこの小さな山猫は、すぐに爪を剥き出しにして彼を血まみれになるまで引っ掻き、さらに遠くへと逃げ出...

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