チャプター 211

リアムは長年フレデリックの下で働いてきたが、彼がこれほどまでに細心の注意を払って何かに向き合うのを見るのは初めてのことだった。

ついに、フレデリックは封を切った。

封筒の中身は多くはなかった。数枚の黄ばんだ書類と、プラスチック製のスリーブに大切に保管された一枚の写真だけだ。

写真は経年劣化で色褪せていた。そこに写っていたのは、日に焼けて色落ちした花柄のワンピースを着て、石橋の上に座っている四、五歳くらいの小さな女の子だった。

少女は膝の上に小さな刺繍枠をのせており、布地には金魚の模様がわずかに形を作り始めていた。繊細で、柔らかな意匠だ。

その瞳は大きく澄んでおり、年齢に似合わない静か...

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