第二十四章

言葉を言い終えるが早いか、デニスはくるりと向き直り、半分閉ざされていたドアを再び押し開けた。

「テイラーさん、あなた……」

予期せぬ彼の帰還に、ニーナはびくっと肩を揺らした。

彼女が言葉を紡ぎ終える前に、デニスは陳列棚へと駆け寄っていた。

「このスカーフ、もらうよ! それからこの匂い袋に、なんだか神秘的な石のペンダントも。これ全部、包んでくれないか!」

ニーナは完全に呆気にとられ、口ごもりながら言った。「テイラーさん、本日は……営業しておりません。それに、これらは……」

「営業してない? なら、なおさら買わなくちゃ!」

デニスは彼女の言葉を遮り、息を吐くように言い訳を並べ立てた。...

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