第二十二章

ベアトリスの荷物はそれほど多くなかった。数着の着替えと、デザインのスケッチブック、そして、まだ見ぬ我が子のために丹念に選び抜いた小さなベビー服と靴くらいである。

彼女は小さなロンパースを手に取り、まるで祈りを捧げるかのように、ゆっくりと折りたたんだ。柔らかい生地の上を這う指先は、静かに手から滑り落ちていく何かを必死に繋ぎ止めようとするかのように、いつまでもそこに留まっていた。

ここなら安全だ、と彼女は本気で信じていた。静かで、自分と子供が何の恐怖も抱かずに生きていける場所だと。だがそれは、単なる希望的観測に過ぎなかったのだ。

ベアトリスはポーチに座り、太陽が沈むにつれて空が深いオレンジや真...

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