チャプター 48

フレデリックはすでにスーツに着替えていたが、ウォークインクローゼットのオットマンに腰を下ろし、タブレットを手に仕事を片づけながら、数分おきにベアトリスへ視線を投げていた。

トレーシーの言葉が耳に入ると、いつもは険しい口元の端が、ほんのわずかに持ち上がった。

彼は歩み寄ってトレーシーに小さくうなずく。「ホッジズさん、ご足労いただき感謝します」

視線がベアトリスに二、三秒留まり、それから執事へ向き直った。「書斎にあるあのマスターの素描を包んで、ホッジズさんのご自宅へ届けてくれ」

トレーシーの目がぱっと輝き、満面の笑みを浮かべる。「フレデリック、あなたっていつも、私の好きなものがぴったり分か...

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