チャプター 52

ベアトリスは受話器を少し遠ざけ、向こう側で弾む声をどうにか落ち着かせようとした。「ちょっと、落ち着いて!そんなに舞い上がって、どうしたの?」

「落ち着けるわけないでしょ!前に話した投資ブローカーの友だち、覚えてる?国際市場に食い込むのを手伝ってくれてる人。今さっき電話が来て――ゼフィリアから大口のクライアントを取ってきたの!」

ヒラリーの声は興奮で震えているようだった。「ゼフィリアの由緒ある名門のラグジュアリー一族よ。うちの国の要素を取り入れた最高級ジュエリーラインを立ち上げたいんだって。コンペであなたの作品を見て、完全に心を奪われたらしいの!」

ベアトリスの胸が、どくんと跳ねた。

「...

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