チャプター 60

ショーン・グエンは大学時代の先輩で、いつも親切で朗らかで、勉強の面でもずいぶん助けてもらった人だった。

卒業してからは連絡が途絶え、まさかこんな場所で再会するなんて思いもしなかった。

「うわ、本当に君だったんだ」ショーンはにっと笑った。「別の人と見間違えたかと思ったよ。休暇で来てるの?」

「まあ……そんなところ」ベアトリスは曖昧に返した。「ショーンは?」

「関わってるエコ農園のプロジェクトの様子を見にね」ショーンは近くの洒落た小さなレストランを指さした。「まだ食べてないだろ? ちょうどいい、僕に奢らせてよ」

「だめ、私が奢る」ベアトリスは慌てて手を振った。「大学のとき、すごく助けても...

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