チャプター 61

フレデリックもまた、愉快そうではなかった。彼は鋭い視線でデニスを射抜く。「君たち、ここで何をしている?」

デニスは白々しいほど無邪気な仕草で両手を上げた。「デイジーが新しいスキーリゾートの話を聞いてさ、どうしても来るって言い張ったんだ。まさか君までいるなんて、俺にわかるわけないだろ?」

だがデイジーは、フレデリックの冷えた空気など意に介した様子もない。彼女はまっすぐ彼のところへ歩み寄り、手慣れた親しさで言った。「フレッド、私こういうの得意じゃないの。教えてくれる?」

そう言いながら、彼女のスキー板が「うっかり」先を取られ、よろめいて彼のほうへ倒れ込む。

フレデリックは反射的に身をかわし...

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