第六十五章

ずっと黙っていたフレデリックが、ようやく彼女を見上げた。眼差しは鋭く、刺すように冷たい。

「君みたいなのはな」彼はゆっくりと言い出した。声は平板なのに、刃のような残酷さが滲んでいる。「まず閉じ込められて、身なりを整えられて、薬を打たれて、それから見世物みたいに引き回される。連中は寄ってたかって眺め回し、値踏みして、競りにかける。買い手は君を命のない物扱いだ。好きに弄んで、好きに解体するためのな」

ベアトリスの顔から血の気が引いた。

「それに、聞いた話だが」フレデリックは立ち上がり、彼女へ歩み寄った。ソファで身を縮める彼女を見下ろし、声を落として脅すような囁きに変える。「ああいう連中は夜が...

ログインして続きを読む