第六十九章

ベアトリスは凍りついた。

フレデリックは彼女を見やり、皮肉をたっぷり含ませた声で言った。「今から出かけたいのか? 正気かよ」

理屈は完璧で、ベアトリスは言葉を失った。

彼がただ自分を閉じ込めておきたいのだと決めつけ、そんなふうに考えたことはなかった。

彼女の顔に本物の苛立ちが浮かんだのを見て、フレデリックの唇に一瞬だけ笑みが走った。気づく間もないほど、あまりに短い。

彼はタブレットを置いた。画面にはうねるような株価チャートが映っている。そして手を伸ばし、「こっちへ来い」と言った。

ベアトリスは動かなかった。

彼は彼女の手を取り、引き寄せてベッドのそばに座らせた。親指が手の甲をやさ...

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