チャプター 77

「本当に行きたくない」ベアトリスはうつむいたまま、ぼそりと呟いた。

ヒラリーはベアトリスの腕を掴んで揺さぶり、声を張り上げた。「ここで逃げたら、ビビって尻尾を巻いたみたいじゃない! たとえ死地に赴く気分でも、行くしかないのよ。胸を張って、堂々としてなきゃ!」

ベアトリスはヒラリーに揺さぶられて眩暈がし、胃がひっくり返りそうだった。赤くなったヒラリーの顔をちらりと見ると、思わず笑いが込み上げてくる。そもそもはヒラリーのくだらない思いつきだったのに、今や彼女は、二人で銃殺隊の前に立つかのような悲壮感を漂わせているのだ。

「ほら、行くわよ!」ヒラリーは半ば強引に背中を押し、半ば引きずるようにし...

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