第103章

桐生椿が見たいのは、こいつらの総合力だ。互いに試合を組ませて勝ち負けを競わせるのは手間がかかるうえ、必ずしも実力が浮き彫りになるとは限らない。

強い相手にぶつかったときにこそ、人は伸びる。追い込まれて、ようやく本気が出る。

小頭目が思わず声を張り上げた。

「椿様、本気っすか? こっちはこんな人数で、そっちは四人だけ……勝っても、なんかズルいっすよ!」

「黙れ。腕は大したことねえのに口だけは達者だな」

ウルフが吐き捨てる。

小頭目は頭をかき、別に間違ったことは言ってないだろ、とでも言いたげな顔をした。

「まあ、やってみりゃ分かるっすよね。椿様、いつ始めます?」

「今」

桐生椿...

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