第104章

皆の顔は、期待でぱっと明るくなっていた。

責任者はその熱に水を差すように、釘を刺す。

「浮かれるなよ。今回の選抜は、お前らだけじゃない。全国の各軍種から選ばれた連中も来る」

「うちは第12区だ。全国で見りゃ、ただの小さな防衛管区にすぎない」

「大規模な統合だ。腕利きがごろごろいるだろうし、人数も少なくないはずだ」

そこまで言って、佐野靖子たちの表情に不安が滲んだのを見て、責任者はすぐに口調を変えた。

「とはいえ、心配しすぎるな。全力を出せ。仮に通らなくても、適性に合った配置にはなる」

「それじゃダメです!」佐野靖子がきっぱり言い切る。

「そうだ! 俺たちはこの特工選抜を目指し...

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