第105章

「椿、あそこが受付だよ。急いで登録しよっ」

佐野靖子がいち早く受付を見つけ、皆を連れて歩き出した。

手続きを進める途中、ほかにも数十組の参加チームが目に入る。各防衛管区から派遣された面々だ。漂う空気が違う。身のこなしも、視線の鋭さも――いかにも現場を踏んできた兵のそれだった。

「君たち、各自コードネームを決めて」

受付担当が事務的に告げる。

「コードネーム? 本名じゃなくていいんですか?」

靖子が首をかしげると、担当は淡々と頷いた。

「本名は不要。将来エージェントになるなら、いずれ自分に合う呼び名が必要になる。予行演習だと思え」

靖子は待ってましたとばかりに胸を張った。

「...

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