第111章

だが、すべてを把握している試験官を除けば、桐生椿が口にした内容が正しいのか、それともただの戯言なのか――誰にも判断できなかった。

「こいつ、頭おかしいんじゃない? 試験官の前でよくそんなデタラメ言えるわね!」

「だよな。あんなゴニョゴニョしたの、聞いたこともねえ」

「聞き取れない言葉を並べりゃ誤魔化せると思ってんの? 笑える」

疑いの声が、次々に上がる。

だが会場には、さまざまな言語を専攻している受験者も多い。全部は分からなくても、自分が学んでいる言語まで分からないはずがない。

皆が断片を持ち寄り、照合した結果――桐生椿が口にした二十数言語は、すべて本物だと判明した。

結論が出...

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