第115章

  詰め寄られても、桐生椿は肩をすくめるように小さく笑った。

「さあね。生まれつき才能があるのかも」

 その一言が、金田未佳の胸の奥を針で抉った。

 彼女が今の実力を手にしたのは、追い立てられるような訓練の果てだ。何度も死にかけた。命を削って、ようやく掴んだ強さだった。

 それを――目の前の女は、涼しい顔で「才能」と言ってのける。

 ふざけるな。

 許せるわけがない。

 桐生椿の言葉は、金田未佳の殺意のスイッチを直撃した。もう抑えられない。彼女は再び、桐生椿へ殺しにいく。

 今度は容赦なし。むしろ、さっき以上に苛烈に。

 金田未佳の攻めは重く、速い。荒っぽいのに押し切る力が...

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