第119章

桐生椿は、小出理江が「かつて背中を預け合った仲間たち」の話を口にしたことで、彼女を見直し、わずかながら好感を抱いた。

「え、すごい……知ってること多すぎ。私、デンキウナギってコードネーム、めっちゃ好き」

佐野靖子はふと気づき、興奮気味に言った。

「ねえ、あの人たちのコードネームって、海の生き物ばっかりじゃない?」

「私、今回シーウィスルって呼ばれてるんだけど……もし審査に通れたら、私もあの人たちの班っぽくない?」

その言葉に、何人もが羨望のまなざしを佐野靖子へ向けた。

――だが、黙っていられない者もいる。

「何寝ぼけたこと言ってんの? 審査に通った人間だけが、正式なコードネーム...

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