第123章

桐生椿は、もはや別人だった。

子どもが一夜にして――成熟した、息をのむほどの美女へ。

並べて見せられても、専門家ですら結びつけられないだろう。目の前のこの艶やかな女が、桐生椿だなんて。

金田未佳は警戒して振り返る。そこには、微笑みを浮かべた桐生椿がいた。

「……あなた、誰?」

未佳は即座に武器を抜き、桐生椿へ向ける。

桐生椿はくすりと笑った。

「今回の審査に参加してるS1班の一人でしょう? どうしてこんなところにいるの?」

「私のこと、知ってるの?」

未佳は目を見開く。自分の身元を知っている相手なんて、限られている。

「……あなた、001?」

――まずい。

001って...

ログインして続きを読む