第128章

桐生椿がここまで前に出るということは、勝ち筋を握っている――そう九条蓮は判断した。

だから、信じることにした。

当の桐生椿は、九条蓮が何を考えているかなど知る由もない。彼女の視界にあるのは、目の前の連中を徹底的に叩き潰す未来だけ。

挑むなら――その覚悟と格があるか、見せてもらおうじゃない。

「始めましょう」

アセルは厚かましいにもほどがある。十人を横一列に並べ、全員にトランプを一組ずつ持たせた。

このあと奴らはカードを空中に放り投げ、落ちてくる中から適当に五枚をつかみ取る。それを桐生椿と役の強さで勝負する、というわけだ。

しかも桐生椿は一人で、同時刻に五十回のつかみ取りをこなさ...

ログインして続きを読む