第133章

金田未佳を、皆が揃って揺るぎなく擁護していた。

 その空気を聞き流すように、桐生椿が鼻で笑う。

 ――それが、いけなかった。

 一度笑っただけで、場の怒りが一気に椿へ向く。

「何がおかしいんだ?」

「思った以上に傲慢だな。それに品もない」

「分からないのか? 金田未佳を嘲ってるってことは、俺たちの栄光を踏みにじってるのと同じだ。軍人としての矜持への侮辱だぞ」

「そうだ! 他人を敬えない奴が防衛管区にいる必要はない。強かろうが関係ない、軍人の恥だ」

 佐野靖子が黙っていられなかった。

「あなたたちのほうが違うでしょ。批判すら許さないの?」

「それに、椿はまだ何も言ってない。...

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