第138章

九条蓮はすでに戦闘服を脱ぎ、白いワイシャツに黒いスラックスという、ごく普通の格好に着替えていた。

シンプルなはずなのに――彼が着ると、どこか禁欲的な色気が滲む。

「……あ、偶然だね!」

桐生椿は、相手がもう目の前まで来てしまった以上、笑顔で迎えるしかなかった。

九条蓮は相変わらず、ひんやりとした空気をまとっている。

彼は椿を一度、上から下まで眺めてから言った。

「酒、飲んだか」

今日は嬉しくて、タコたちと少しだけ飲んだ。

とはいえ、量は大したことない。

桐生椿は肩をすくめる。

「戦神さまは、勤務中に酒を飲むなって説教しに来たの?」

「この時間なら、もう勤務中とは言い難い...

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