第140章

みんな、喜んだのは三秒もなかった。すぐに不安が顔を出す。

休暇を投げ捨ててまで「001」が戻ってくる案件だ。小事であるはずがない。

J国で何か起きたのか。それとも海外で――。

憶測ばかりが飛び交う中、九条蓮だけは情報を掴むなり車のキーを掴んで外へ出た。

「戦神、そんなに急いでどこへ?」

「見てよ、火がついたみたいじゃん。まさか大事件?」

事情を知らない連中がざわつく一方で、九条蓮は車を走らせながら桐生椿に電話をかける。

だが、呼び出し音の先は無情にも――応答なし。

九条蓮はハンドルを握ったまま、部下にメッセージを飛ばした。桐生椿の現在地を割り出せ、と。

001が防衛管区へ戻...

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