第145章

「どうしたの? 一緒に動くんじゃなかったの? いきなり相棒の私を置いていくなんて、どういうつもり?」

「例の経済犯の写真資料は、もう見せたよな。お前の腕なら覚えてるはずだ。今日は接触するだけだ。相手を見つけても軽率に動くな。できるだけ自然に距離を詰めろ」

「会えなくても構わない。気晴らしだと思って、適当に楽しんでこい」

九条蓮は言うだけ言うと、そのまま立ち去った。桐生椿の目の前に車がすっと横付けされ、彼は迷いなく乗り込み、あっという間に連れていかれる。

――無責任な男。

こんなふうに簡単に相棒を放り出すなんて。パーティーで何かあったらどうするつもりなのか。

けれど、好都合でもある...

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