第161章

リースは九条蓮の傍へ歩み寄ると、優雅に彼の腕へ自分の腕を絡めた。

その光景は、多くの人間の目に入った。

一方、完全な部外者である桐生椿は、どこか後ろめたそうに身を隠しながら、先に自分の席へ戻る。だが、そういう振る舞いほど逆に目立つものだ。

九条蓮と二人の女――ただ並んで立っているだけで、周囲は勝手に「ありがちな名場面」をいくつも脳内で作り上げていく。

けれど桐生椿は動じない。ちょうどその頃、競売は「女」を競り落とす段階へ入っていた。

壇上へ、押し出されるようにして女たちがぞろぞろと連れてこられる。

花のように艶やかな顔立ち、男が好む体つき。しかも中には、まだ幼さの残る者まで混じっ...

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