第162章

クラゲは九条蓮の顔をはっきり見た瞬間、すぐに正体に気づいた。

「001が、ここからの脱出を手配してる。外には車も用意済みだ。あんたはあの子たちを連れて先に抜けろ」

「俺は001の援護に回る。こいつら、ここだけじゃない。外にももっとデカい罠を張ってる」

「彼女を安全に出させる前に、絶対に捕まらせるな」

「頼んだぞ!」

クラゲには分かっていた。桐生椿が自分を助けに来たのは、上の意向に逆らってまで選んだ道なのだと。

そこまでしてくれたのなら――自分も、その覚悟を無駄にできない。生きて、ここを出る。

「みんな、こっち! 急いで!」

逃げるだけなら簡単に見える。だが実際は、まるで違う。...

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