第179章

「桐生椿。あんたがふざけてるのは勝手だけど、性格までそんなに最悪だなんて思わなかった」

「藤崎先輩をこれ以上傷つけるのは許さない。言って。どうしたら、その弱みを渡してくれるの?」

桐生美月はそう言うなり、自分のポケットからキャッシュカードを一枚取り出した。

「お金が欲しいなら、これ。中に入ってるの、私のお小遣い全部……たぶん5000万。全部あげる!」

「へえ、あんた意外といい子じゃん」

桐生椿はそう言って、カードをひょいと受け取る。

金を差し出されて、受け取らない理由なんてない。

「ほら、もうお金は渡したんだから。早く、あんたが持ってるものを返して」

藤崎弥生が戻ってきている...

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