第181章

だが――この美しい誤解を、戦神にどう説明すればいい?

藤崎弥生が胸の奥をざわつかせていると、不意に肩をポン、と叩かれた。振り向けば、そこにいたのは桐生椿だった。

「ど……どうしたの?」

「なにボーッとしてんの。赤ワイン飲みたい。あいつらについてって、一本選んできて」

「お前まだ子どもだろ。酒はダメだ」九条蓮が止めに入る。

すると椿は、けろりと言い返した。

「誰よ、あんた。私のことに口出ししないで。飲みたいって言ったら飲むの。ついでにホストも呼びたいくらい」

「面白いでしょ」

……この子、ほんとに言う。

それが逆に、九条蓮の記憶を刺激した。以前、夜の店で桐生椿と鉢合わせたとき...

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