第197章

「――あの男、絶対あんたと特別な関係があるでしょ。分かったわ。まさか、あんたが引っかけた男の一人じゃないの?」

 小島貴博は、そもそもその話を認めなかった。自分はそのカードを見たことがないし、ここにいる連中も誰一人、実物を見たことがない。

 たかがオークション会社のマネージャーの言葉だけで、その黒いカードに「最低でも100億の基本資金がある」などと決めつけられるわけがない。

「そうそう。あいつが言ったからって本当とは限らないだろ。あの女と出来てて、庇うために嘘ついてるだけかもしれない」

「最初からグルで、俺たちの金を騙し取るつもりだったら? 悪質すぎる。だったら今すぐ警察呼べよ」

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