第204章

老当主が詰問する。

 だが小島雄也は慌てて両手を振った。

「宗一郎、見てくれ。こんな歳になってまで、お前さんの前で土下座してるんだぞ。辱めに来たわけがないだろう。――ただ、お宅の“あの御方”に、うち小島家を見逃していただきたくてな」

「ほら、誠意も持ってきた。ここにカードがある。中には150億……小島家、総力を挙げて無償で桐生家の窮地を支える。だから――どうか」

 桐生家の面々は、揃ってぽかんとした。

 “あの御方”? 見逃す?

 桐生家に、そこまで小島家を這いつくばらせるような大物がいた覚えなどない。

 この場にいるのは、彼ら数人と――それから……。

「……桐生椿?!」

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