第22章

「お……お前、あれ全部……あっさり認めるの?」

桐生美月が目を剥いた。

「別に“黒歴史”だなんて思ってないけど。全部、私の過去でしょ? お姉さまは、自分の過去を黒歴史だって思うの?」

桐生椿は肩をすくめ、どうでもよさそうに手をひらひらさせた。

「でも、あんたの過去なんて表に出せるものじゃないし、恥ずかしいじゃない!」

「それはお姉さまがそう思うだけ。私は誇りに思ってる。そういう経験があったから、今の私があるんだもの」

誰かに寄りかかって生きてきた人間には、きっとわからない。自分の手だけで這い上がり、頂に立ったときの熱と震えが。

桐生椿は、過去を忘れない。

それは黒歴史なんかじ...

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