第35章

次々と手が挙がり、口々にシュプレヒコールが飛び交うにつれ、教師たちの顔色も変わっていった。

このまま大勢の名家を敵に回したら、帝都での立場など一瞬で潰れる。

――桐生椿ひとりを差し出して場を収めるべきか。

そんな相談が交わされかけた、そのときだった。藤崎弥生と、桐生椿を庇っていた男子たちが一斉に前へ出る。

「いい加減に黙りなさい。これ以上続けるなら、今すぐ家に連絡して、あなたたちの家との取引を全部止めさせるわ」

「うちもだ!」佐伯誠はスマホを掲げ、いまにも発信しそうな顔をする。

途端に、空気が凍った。

帝都は巨大なコネの巣だ。権力者の家に睨まれたら、失うのは数件の商談どころじゃ...

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