第36章

桐生美月がパン、と手を叩き、全員の視線を集めた。

「みんな、やっぱり一緒に行動しよう。困ったことがあっても、力を合わせれば何とかできるから」

「美月の提案、すごくいいと思う。私、参加する」美紀が手を挙げる。

ほかの連中も、選択肢はなかった。数は力だ。こんな状況で単独行動なんて、自殺行為に等しい。

頭がどうかしていない限り、わざわざ死にに行くはずがない。

「私は単独で行く」

――そのとき、場違いな声がすっと割り込んだ。

一瞬で、隊列がざわつく。

「うわ、マジで命いらねぇ奴いるのかよ?」

「命知らずじゃなくて、ただのバカだろ!」

「どこの脳みそスカスカがそんな勇気出してんだよ...

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