第37章

専門家の目から見ても、名門クラブの子どもたちの中に、彼以上の腕前を持つ者がいるとは考えにくい。

だから彼は、ごく自然にこう結論づけた。――小島に外部の侵入者がいる。しかも、ただ者じゃない。

——

一方その頃、桐生椿はクルーズ船で何が起きたのかも知らず、自分の行動がどれほどの波紋を呼ぶかも理解していなかった。

送信が成功したのを確認すると、彼女はすぐさま部品を分解し、元どおり身体の各所へ戻す。

装置そのものが存在しない以上、足はつかない。

一連の作業を終えた桐生椿は、肩の荷がすとんと落ちた気がした。

紅瑪瑙の依頼を受けてからというもの、九条蓮にずっと追われ続けてきた。ここまでみじ...

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