第39章

桐生椿は知らなかった。いまこの瞬間、船内の引率教師たちを総動員で騒がせている当の本人が、すでに場所を移してのんびり休んでいるだなんて。

いずれにせよ、これから島で丸三日。まだ時間はある。

……うん。

この三日間を、どうやって「うまく」楽しむか。考えないと。

一方で桐生美月たちは団体行動とはいえ人数が多すぎて、見つけた食料はいつも足りなかった。

野生動物に襲われるような不運こそなかったが、島に配置された十数人の名門クラブの教官たちに追い立てられ、しょっちゅう右往左往させられる羽目になる。

――そんなこと、桐生椿には関係ない。

彼女は野外でのサバイバル技能を使い、枝と蔓を集めて木の...

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