第40章

教官たちもまた、彼女の身の上から「凄腕」だと証明できる手がかりを、何としてでも引っ張り出したい――そんな顔をしていた。

だが桐生椿は、静かでおとなしい優等生そのもの。森で遭遇した、あの容赦のない少女の気配など欠片もない。

「……違うな」

数人が二秒ほど凝視しただけで、あっさり否定した。

森の少女は、野生の獣みたいにしなやかで敏捷だった。鋭く、機敏で、全身が攻撃性の塊。

目の前の桐生椿とは、まるで別人。

同一人物のはずがない。

教師も同じ結論だった。桐生椿は入学してまだ数日。格闘の授業だって、受けたのはせいぜい二日程度だ。そんな子が、連中の言う「謎の達人」なわけがない。

なによ...

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