第91章

「くそ、羨ましすぎる……俺も彼女ほしい」

「戦神の親分に捨てられたぁ……うぇぇん……」

「戻ったら絶対聞く。戦神の親分、どうやって……いや違う、どうやってあんな可愛い子を見つけたんだよ」

「それな! それそれ!」

独り身どもが嫉妬と羨望を撒き散らした末に辿り着いた結論はひとつ――戦神から“技”を盗むこと。

そうすりゃ自分たちも、さっさと独り身を卒業できる。

桐生椿は遠目に、九条蓮の部下たちの姿を見つけていた。

連中はこっちをきょろきょろと探している。

そのとき、椿のスマホがぶるぶると震えた。

画面を一瞥し、すぐポケットへ押し込む。

――急ぎの用件。

今日は九条蓮を“足”...

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