第99章

それに今夜、奴らには重要な武器取引が控えている。

桐生椿は事前に田村洋平という男のことを調べていた。裏で汚い商売はしているが、人としての筋は通している。人を依存に引きずり込むような粉には手を出していない。

しかも、彼の武器の売り先は主に弱小国だ。言い方は悪いが、ある意味では「必要なところに必要なものを流している」だけとも言える。

桐生椿はブラックベアを潰したときと同じやり方で、田村洋平に当たるつもりはなかった。

今日は交渉の席に着くために来たのだ。

ところが田村洋平は、「会いたい奴がいる」と伝えられた瞬間に一蹴した。

「最近は本当に変なのが増えたな。俺が田村洋平だってだけで、簡単...

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