第30章 俺の知らない男がいるのか?

十一時。

  水原雪乃は平野美咲からのメッセージを受け取った。

  【私は午後三時に白山市に着くわ。迎えに来てくれない?。】

  【来週の火曜日に帰ってくるって言ってなかった?】

  【あら、予定が変わったの。もう言わないわ、飛行機に乗るところだから、帰ったら話すわ。】

  【わかった。】

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  昼時、佐藤葛間はいつものように彼女を迎えに来て、藤閣で食事をすることになった。

  二人ともこのパターンに慣れてきたようだった。

  この関係の進展は水原雪乃が夢を見ているのではないかと思うほど速かった。

  そして昨晩のキスについては、二人とも一言も触れなかった。

  ...

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