第254章 彼女に身を捧げさせたい

「誰だ?」

「星野みさと」

 彼女は一瞬、呆気に取られた。意外だったのだ。

「家の持ち主は篠原詩織で、星野みさとは賃借人だ」

 その言葉を聞いて、彼女は愕然とした。「篠原詩織?」

「ああ」

「どうしてあの子が?」

「彼女が帰国してから買った家だ」

 向かいの、長らく空き家だったはずの家に人が入居したことに気づいたボディガードは、すぐに藤崎隼人に報告した。その時、藤崎隼人は瑤の家を出たばかりで、まだ帰路の途中だった。

 彼が人を使って調べさせたところ、星野みさとという線から篠原詩織に行き着いた。その家が購入されたのは、篠原瑤が翠ヶ丘ヒルズに引っ越してきた後のことだった。

 篠原詩織が篠原瑤の向...

ログインして続きを読む