第302章 どうしてあなたなの?

「ここの人たち、一体あなたに何をしたの?」

 篠原詩織は思わず涙をこぼし、痛ましげに三上美竹を抱きしめた。

 腕の中の体は震えている。

「お母さん、脱税の件は大倉俊に調べさせたわ。全部沢田曜堂と財務部の連中の仕業よ。彼らが罪をあなたに被せたの」

 三上美竹は彼女を見上げ、突然わっと泣き出した。涙がとめどなく流れる。

「安心して。必ずここから出してあげるから」

「あいつら、私をいじめるの。服を剝いで、殴って……」

 三上美竹はひどく興奮し、泣きながらしゃがれた声で訴えた。

 どれだけの男に蹂躙されたか、もう覚えていない。ほぼ毎晩、消灯後に誰かが彼女の部屋を訪れる。このことは多くの人に話したが、誰...

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