第327章 死にたいのか?

大倉俊はしばらくスマートフォンの電源を切っていたが、臨海に着き、篠原詩織と連絡を取るために、意を決して電源を入れた。

すると、電源を入れて間もなく着信があった。

知らない番号だ。

彼は一瞬躊躇したが、通話ボタンを押した。

だが、自分からは何も話さず、相手が口を開くのを待つ。

「大倉俊。自首してくれ。……瑤の弟ということに免じて、知っていることをすべて吐けば、減刑されるよう口添えしてやる」

藤崎隼人は単刀直入に切り出した。

その声に聞き覚えがあり、大倉俊は冷ややかに鼻を鳴らした。

「誰かと思えば、藤崎さんか」

藤崎隼人の記憶はまだ完全に戻っていない。大倉俊こそが篠原瑤を流産に追...

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