第335章 突然のキス

彼女は涙をこぼし、大倉俊にナイフを突きつけられて脅されたのだと、自分はやむを得なかったのだと弁明しようとした。

しかし、唐沢霄は聞く耳を持たなかった。彼女の手を強く払いのけ、不機嫌そうに言い放つ。

「さっさと救急箱を持ってきてくれ。止血が先だ」

彼女は涙をぬぐうと、立ち上がってリビングの明かりをつけ、慌てて救急箱を探し出した。

唐沢霄の止血を終える頃、救急車が到着した。

彼女は唐沢霄に付き添って病院へ向かった。情報の漏洩を防ぐため、病院に着いてからも金を使って口止め工作を行う念の入れようだった。

——

当直明けの星野みさとは、シャワーを浴びてベッドに潜り込んだものの、少しも眠気を...

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