第340章 三日三晩奮戦できる

「藤崎社長、もしかして……」

『記憶』という言葉が出る前に、病室のドアが不意に開かれた。

入ってきたのは篠原瑤だ。手には保温式の弁当箱が提げられている。

何か言おうとした矢先、ついさっきまで元気そうに唇の端を吊り上げていた男が、すでに片手でこめかみを揉み、ベッドのヘッドボードに弱々しく寄りかかっていた。

「目が覚めたのね。頭、まだ痛む?」

瑤は足早に近づき、弁当箱をサイドテーブルに置くと、そのままベッドの端に腰を下ろした。藤崎隼人が眉をひそめてこめかみを揉んでいるのを見て、彼女は慌てて手を伸ばし、優しく頭をマッサージし始める。

藤崎隼人は暗い瞳で瑤を見つめ、淡々と言った。

「目眩...

ログインして続きを読む