第347章 自分で転がり落ちる

「部屋に戻っていなさい」

 彼は篠原瑤の手を引いて立ち上がらせる。

「でも、三浦小夜が……」

「その件は俺が処理する。お前は気にするな」

 そう言いながら、彼は彼女を連れて庭を出た。部屋まで送り届けると、風呂の湯を張り、大人しく入浴して寝るようにと言い聞かせ、そのまま書斎へと直行する。

 三浦小夜が二人のボディガードによって書斎に連行されてから、すでにしばらく時間が経過していた。ここに来るまでの間、彼女はずっと喚き散らしていたため、その声は枯れ果てていた。

 彼女は内心、パニックに陥っていた。藤崎隼人の部下が突然現れて彼女を拘束したのだが、折悪しく篠原銘清は接待...

ログインして続きを読む