第357章 本当に酷い目に!

藤崎隼人は片眉を上げ、目の前の少女をしげしげと観察した。

背は低くない。百六十五センチほどだろうか。服装は地味で、年齢不詳だ。見た目は幼く、高校生のようにも見える。

「いくつだ?」

「二十二」

「……」

そう言われなければ、未成年だと思っていただろう。

「行くぞ。家へ」

遠山知佳は手に持っていた紙のボードを折り畳み、先に立って歩き出した。

彼はその後を追って空港を出た。すぐに道端に停まっている一台の古ぼけたピックアップトラックが目に入った。塗装はあちこち剥げ落ち、赤錆が浮いている。

遠山知佳はポケットからキーを取り出し、運転席のロックを解除すると、田中野乃とボディガードたちに...

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