第358章 君を寝かしつける

「隼人くん、こっちへ」

 遠山源造は枯れ木のように痩せ細った手をわずかに上げ、彼を呼んだ。

 彼は大股で歩み寄り、ベッド脇の椅子に腰を下ろした。節くれだった大きな手は、すぐに痩せ衰えた男の手によって固く握りしめられた。

「隼人くん、来てくれて本当に嬉しいよ」

「叔父さん、俺にできることがあれば何でも言ってくれ」

 遠山源造は笑みをこぼした。

「私の時間はもう残り少ない。後のことは聖也と知佳がやってくれるだろうが、あの子たちにはここに親族がいない。君に二人を連れて帰ってほしいんだ。やはり人は、故郷の土に還るべきだからな。私の代わりにあの子たちの面倒を見てやってほしい。これが私の遺言だと...

ログインして続きを読む