第370章 自業自得

「篠原さん、勝手な真似はしないでください」

「すぐに下がれ、戻るんだ!」

 イヤホンから東警部の声が響く。

 篠原瑤はそれを無視し、覚悟を決めて扉の前へと走った。扉は半開きになっており、彼女はそのまま押し開けて中へと足を踏み入れる。

 篠原詩織は、そう遠くない窓際に立っていた。手にした銃口は、依然として星野みさとのこめかみに押し当てられている。

「私が身代わりになるわ。その子を放してあげて」

 彼女は極度の緊張を抱えながら、篠原詩織へとじりじりと近づいていく。

 篠原詩織は一歩後ずさりしたが、なおも迫ってくる瑤を見て、星野みさとを前へと突き飛ばした。

 恐怖で腰を抜かしかけてい...

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