第374章 妹を連れて帰る

「私は兄さんの家政婦じゃないのよ」

 彼女は不機嫌な顔でトーストを二枚焼き直した。焼きたてのパンにピーナッツバターを塗っていると、部屋から遠山聖也が出てきた。

 男は寝ぼけ眼のままふらふらと歩いてくると、いきなり沙々の肩を抱き寄せ、その頬に勢いよくキスをした。

 遠山知佳は呆れて白目をむくと、自分用に牛乳を注ぎ、パンを持って部屋に戻ろうとした。

 しかし、その牛乳とパンはすぐに遠山聖也の手によって奪い取られた。

「朝飯ぐらい、もっと栄養のあるもん食わせろよ」

 遠山聖也は文句を言いながら、沙々を抱き寄せてダイニングの方へ向かった。

「私は今日、病院へ初出勤なの。兄さんはいつ従兄さ...

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